遺言書の効力

遺産の相続手続きができる

当然のことですが、不動産や自動車などは現物が引き継ぐ人(相続人・受遺者)の手に渡るだけでは不充分です。
その“名義”が相続人・受遺者に移転されて初めて相続手続きの完了となります。
遺言書によって名義変更ができること、これが遺言書の効果です。

遺産の相続手続きが“確実に”できる

例え一緒に生活していたご家族でも遺言者の財産の全てを把握できているとは限りません。自宅前の私道、実家に一部持っている不動産、 複数存在する銀行口座や証券口座など、相続手続きの中で見落とされる可能性のある遺産は多々あります。
これらについて遺漏なく遺言書に記載しておくことによって遺産の全てについて相続手続きが確実に行われることになります。

遺産の相続手続きが“単独で”できる

遺産相続手続きは、遺言書が存在しない場合には法定相続人の間で“遺産分割協議”をして行うことになります。
遺産分割協議成立には法定相続人全員の同意が必要となりますが、法定相続人全員が揃わない、同意が得られない等々遺産分割協議が成立しない ケースは多々あります。 しかし遺言書がある場合、遺産分割協議が不要となるため上記のようなケースでも遺産の名義変更が可能となります。
これが最も重要な遺言書作成の効果かもしれません。

遺産の相続手続きが“スムーズに”できる

遺言書による相続手続きの場合、遺産の処分方法などが明確となるので、作成・収集が必要な書類がかなり減少します。
例として、遺産分割協議の場合は法定相続人全員を明らかにするため亡くなった方の生まれてから亡くなるまでの戸籍謄本全てをそろえる必要が ありますが、遺言書による相続手続きでは(原則的に)遺言者と受遺者の関係が明らかになる程度で充分です。
書類収集にかかる手間や時間、経済的負担は遺言書の有無によって大きく異なります。
遺言書が効力を発揮するのは遺言者が亡くなった後ですから、これらの効果がなかったからといって作成しなおすことは不可能です。
これらの効果を充分に持つかどうか、遺言書による相続手続き(=遺言執行)ができるかどうか、 遺言の作成時に充分な考慮が必要です。









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  • 最終更新:2013-08-12 14:26:01

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